20代後半に差し掛かっても、結婚の話が出てこないどころか、彼氏の存在すら感じないまのり。
そんなまのりに対して、それまで両親が口を出してくることは特にありませんでした。
「親から結婚を催促される」ことなんて、自分には一生無縁なのではないか。
そんな風に思っていました。
そう、あの時までは…。
初めて結婚を催促された話
更に催促された気配を感じた
30歳を過ぎたところで催促が始まりました
結婚に対する両親からのプレッシャー。
正直まのりは、結婚の話題を一度も出さなくても、彼氏の気配が全くなくても、両親から「早く結婚しろ」というプレッシャーを感じることは一切ありませんでした。
ところが、何もないまま30歳の誕生日を迎えてしまい、また変わらなぬ独り身ライフがしばらく続いた頃、ついにその時はやってきたのでした…。
ある日、母がこんなことを言いだしました。
「老後にお金を残してもしょうがないんだけど…。まぁこれは孫のために残しているお金でもあるからねー」
これを聞いたまのりは、「ん??母は突然一体なにを言い出したんだ」と思いました。
というのも、まのりには姉がいるのですが、姉は結婚してはいるものの、選択子なしの夫婦です。子供はいません。
そう、我が家に孫なんていないんです。
…という話を友達にしたところ、「いや、めちゃくちゃ結婚の催促されてるよね」と突っ込まれてしまいました。初めて結婚へのプレッシャー受けちゃった…。
結婚へのプレッシャーは父からも
そんな出来事が起こったすぐ後のことでした。
ある日、玄関近くを通りかかると、外からご近所さんたちが話をしている声が聞こえてきます。みなさん声のボリュームは常に大なので、聞こうと思えば会話の内容は把握できてしまいます。
最初はなんとなく声が耳に入ってきていただけでしたが、そのご近所さんたちの声の中に、父と母の声も混じっていることに気が付きます。
「おや、父と母もそこにいるのか…」
と、まのりの意識はなんとなく外で繰り広げられている会話に向かいました。すると聞こえてきたのは、「〇〇さん家の息子さん、結婚するらしいよー!!」「□□さん家のところは昨日彼女連れてきてたよね!!」
めちゃくちゃご近所噂話トークしてる!!!
まぁ、正直いつものことなので、「また噂話で盛り上がっているのか…フ…」と一人でやれやれポーズを脳内で決め込んでいたのですが、そこに父の声が飛び込んできました。
「全く、まのりは彼氏もいないっていうのに!」
え!!??!!???
ご近所噂話トークのネタにそんな話ぶち込んじゃう???
家の娘のそんな残念エピソードぶち込んじゃう???
てかそもそも彼氏がいないなんて話してないのに、なんで把握されてるの???(涙)
こうして、一人の悲しいアラサー女の生態は、噂話トークのネタとして提供されたのでした。完。
つづく
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